ヌプリロ

(休刊中の)お山のフリーペーパーPO!の編集長が気ままに書くブログ

静かな雨よかった

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静かな雨よかった中川龍太郎監督今のところはずれなし。
予告を見ると、乃木坂の人が事故にあって記憶が1日しか持たない、太賀が片足をひきずりながら歩いている、それだけでなんとなく想像できるし、じゃあ俺は見ないと、てなるよな。
恋人や配偶者が明日事故にあって車椅子生活になったらあなたはどうしますかということなんだよな。
映画で、非日常を見てストレス発散をしたい人がいるように、俺は日常を見て共感してぐったりしたいんだろう。
記憶が1日しかもたないのは、メメント、25年目のドリューバリモアだけど、途中からアリスのままでを思い出した。

一人の人間が一人の人間として成立しているのは、記憶の連続性があるからです。今日わたしがわたしでいられるのは昨日のわたしの礎があるから。殊にアリスというひとは、頑張って努力して色んなものを掴み、積み上げ、研磨してきた人。キャリアもそうだし、家庭もそう。夫との関係が良好であったことも、三人の子どもたちが真人間に育っていることも、彼女の努力なくしてはあり得なかったことで、彼女が彼女である限り、そうした努力は継続されていくべきものだった。その「継続」が理不尽に断たれる。一人の人間が人間としての連続性を断たれてしまう。

自分を自分たらしめている記憶が失われるというのは考えるだに恐ろしいことです。自分が誰だかわからなくなってしまったら、一体どうやって生きていけばいいのか。しかしこの病気が本当に怖いのは、単に記憶が失われるからではない。
病気によって奪われるものは単に記憶だけではない。尊厳が奪われてしまうのです。

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