ヌプリロ

お山のフリーペーパーPO!の編集長が気ままに書くブログ

負け犬の美学観た

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人生を踊れ!負けっぱなしの父が、最後のリングで娘に伝えたかったこととは−?愛する家族のため、そして男として自らの信念を貫く生きざまに涙が溢れる感動作

負け犬の美学観た。自分を愛してくれる女性がいて、自分を好きでいるこどもがいることはすごく素敵なことだなぁ。人生で一番重きを置くべきことなんじゃないですかね。
makeinu-bigaku.com
f:id:mount_po:20181209130659j:plain主人公は3流のボクサーで負け続けている。映画は主人公が負けるところから始まる。次の日、キッチンで妻に傷だらけの顔面の処置をしてもらっている。処置をしてもらいながら、主人公は妻のヒップを撫でている。そんなことはおかまいなしに妻は顔面の処置をしている。きっとよくある日常なんだろう。カットをひとつ挟んで、妻は顔面の処置を続けていた。主人公はもうヒップを撫でていない。すると、不意に妻が主人公の手を取って自分のヒップにまわすんですよね。痛かったでしょう、おつかれさま、とでもいうように。そのシーンがとてもよかった。ふたりはずっとこうしてきて関係ができているんだ。
長女と主人公のシーンも多い。ほとんどのどのシーンでも長女は主人公が大好きだということを表していた。
妻と長女としっかり関係を作っている主人公、試合には負け続けているけど、稼ぎは少ないけれど、ずっと家族を守ってきたんだろう。もうそれがうらやましくて泣けた。

負け犬の美学』観る。ポンコツ中年の情けなさが筋金入りで、必死に自分を売り込んで、でも軽く盛るからすぐバレて切られて、どこにいても場違いで、さすがに観客も逆転勝利を夢みてしまうんだけど、そんなもの最後まで訪れないかもしれないっていう。天才的な映画じゃないけど、沁みる。つまされる。

負け犬の美学』大傑作ってわけじゃないけども、でもこれを観て何一つ身につまされなかった人はもう生きてて何の問題もない輝かしい人生の勝者なんだから、一生映画なんか観なくってもいいんじゃないかとさえ思う。40歳以上推奨。

負け犬の美学』最後の試合を観に来る主人公の妻のファッションや応援する姿がとても素敵。恐らくは若い頃の恋人時代からこんな風に試合会場に来ていたのだろうな、そして「ボクサーとして生きる」彼という人間をそのままに愛しているのだろうなというのが伝わって。